ホーム > ニュースリリース > 2016年06月17日

インドネシア中銀、追加利下げを決定

インドネシア中央銀行(BI)は16日の理事会(金融政策決定会合)で、市場の大方の予想に反して、主要政策金利であるBI金利を6.5%へ、また、中銀が4月19日から新しい主要政策金利として導入した1週間物リバースレポ金利も5.25%へ、それぞれ0.25ポイント引き下げた。17日から適用する。

過剰流動性を吸収するために翌日物預金ファシリティー金利(FASBIレート)は4.5%に、翌日物貸出ファシリティー金利は7%に、それぞれ0.25ポイント引き下げた。

中銀は15年12月まで10会合連続で政策金利を据え置いたあと、16年1月の会合で1年2カ月ぶりに利下げに転じた。その後は3月まで3会合連続で利下げを実施し、4月には再び据え置いた。今回の利下げは3月以来3カ月ぶりとなる。

中銀は景気刺激のための銀行貸し出しを促進するため、8月からマクロプルーデンス(金融市場の安定確保と銀行の厳しい監視を行う)政策を緩和することも決めた。

中銀は金融政策決定会合後に発表した声明文で「今回の(利下げを含む)新しいポリシーミックス(複数の経済政策手段の一体運営)の採用によって、インドネシア経済の成長に弾みをつけるための内需刺激の努力が一段と強化される」と主張した。

今後の景気見通しについては「インドネシアの第2四半期(4~6月)の成長率は改善したが、予想を下回った。個人消費支出は増加したが、政府投資、特に非建設投資で際立った伸びが見られず、輸出の伸びも限定的だったことから、政府は追加の内需刺激策が必要と見ている」と表明した。ただ、16年のGDP(国内総生産)伸び率の見通しについては、前回会合時に下方修正された5.0%~5.4%増を変えていない。

インフレ見通しについては「5月のインフレ率は前年同月比3.33%上昇で、16年の物価目標4%±1%(3%~5%)上昇のレンジ内にとどまった。16年末時点のインフレ率はおおよそ4%になると予想している」と楽観的な見方を示した。

その上で中銀は「今後、インドネシア経済の成長率を高めるため、需要サイドと供給サイドの両方で銀行貸し出しの伸びが加速するよう金融政策を一段と緩和する必要性について検討する」とし、追加利下げなどの金融緩和措置に含みを残した。

次回の金融政策決定会合は7月20~21日に開かれる予定。

 


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